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2017/10/20

selectorってアニメの話させてくれ

わしのTwitter見てる人だと否応なしに知ってると思うんだけど、ちょっとselectorってアニメがやばいんですよ。毎日selectorの話してて飽きないの?って思うかもしれないけど毎日頭がおかしくなるほどやばいんですよ。なんで俺生で見てなかったの?ってぐらい、本気で後悔してるぐらい。今更?って言われたら確かに今更なんですけど。レンタルで見直して、やっぱ面白いんで、販促記事、というか、感想、というか、とにかく書かせてください。
infected序盤までのネタバレありなので、隠します。こんな感じに。ドラッグかクリック/タップでどうぞ。(指で隠れないようにネタバレ部分の始めと終わりを長くとってあります。もう少し賢いやり方があるとは思うけど一応。)一応、物語の根幹に関わるような致命的なものはないので…

重いストーリー

トレーディングカードゲーム「WIXOSS(ウィクロス)」が女子中高生に人気の世界(ある意味ではこの時点でファンタジーですね)。都内(特に直接描かれませんが、新宿です)に住む小湊るう子は特に不満もなく中学生活を送っていたが、転校してから友達が出来ていないことを祖母・ハツに心配されていると聞いて兄・から手渡されたWIXOSSのパッケージを開くと、その中のプレイヤーの分身となる「ルリグ」と呼ばれるカードが喋りだす。困惑するるう子に、翌日の学校で近づいた同級生・紅林遊月曰く「意志あるルリグ」を持つ「セレクター」同士の「セレクターバトル」に勝ち続けると、願いを叶えられる自分「夢限少女」になれるという。るう子は遊月をはじめ、セレクターバトルを通して様々な少女たちと出会い、それぞれの想い・願いを胸に、セレクターバトルに飲み込まれていく……

…というのが主なイントロダクション。まあとてもほのぼのとは思えませんね。まあそうなんですけど。というのもこのPVを見てくれれば分かるかと思います。
…はい、極めて不穏ですね。このテンションで12+12話、ほぼ揺らぎません。その上どんどん闇が上塗りされていくので、こういうアニメが好きな人はどんどんテンションが上がっていくんじゃないでしょうか。公式サイトのキャッチですら、
希望、願望、欲望――それぞれの思いを胸に少女たちは危険なゲームの渦に飲み込まれていく
ですからね。実際そうです。

このお話を書いた脚本家は岡田麿里氏(マリー)。(花咲くいろは、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。などの脚本家です)佐藤卓哉監督や氏にはタカラトミーから「(カードゲームをプッシュするのではなくそれを題材とした)ドラマ重視の作品で(インタビュー記事;リンク先ネタバレ注意!)と言われたそうで。その通り、作中では全くと言っていいほどWIXOSSのルール説明はされません(一応実際のカードで盤面の再現は可能だし、公式サイトのコラムで解説はされます)。代わりにセレクターバトルを通して歪んで、傷ついて、壊れていく(販促アニメでそれはおかしいよね!?)人間を描いた人間ドラマです。
また、意思を持つ特別なルリグ達も個性豊かで、普通の少女たちとペアを組むことになる彼女たちに隠された秘密と、セレクターバトルという土壌の秘密もテーマの一つです。
セレクターバトルはセレクター同士の対峙と互いの合意で始まり、「勝ち続け」、「条件を達する」と勝ち抜き、「夢限少女」となります。逆に3回負けると「セレクターとしての資格を失う」。このルールの上で、彼女たちは互いを傷つけ合うことになります。
誰だよこの企画にゴー出したの!売れたけどさ!

個性豊かな登場人物・ルリグ達

坂井久太氏デザインの可愛らしい数多くのキャラクター達が登場します。ほぼ全員ドツボにハマります。以下の十人(?)がメインに登場するキャラクターです。また、画像はいずれも公式サイトより。

小湊るう子 タマ
演:加隈亜衣 演:久野美咲
本作の主人公。おとなしい性格の中学二年生。普段は祖母と二人暮らしで、時々兄の歩が遊びに来る。おばあちゃん子。願いは特にない。が、セレクターバトルを触れているうちどんどんバトルジャンキーとしての才能を開花させてしまう るう子のルリグ。他のルリグと比べて非常に幼く、「うー」、「にゃー」、「ばとる」程度の語彙力しかない。ほとんど本能的にるう子にバトルを勧める。ばとる、ばとる!
紅林遊月 花代
演:佐倉綾音 演:川澄綾子
るう子の同級生。明るく活発な性格。るう子の最初の初心者狩りスタイルのセレクターバトルの相手となり、後に良き友人となる。双子の弟に香月がいる。願いはその弟である香月と結ばれること 遊月のルリグ。遊月の秘めた願いは知っていて、バトルにおいても、精神面においても相談に乗ってくれる頼りになる姉御肌。嘘つき
植村一衣 緑子
演:茅野愛衣 演:高橋未奈美
るう子や遊月とは違う学校の中学生。人付き合いが苦手でシャイな子。偶然にるう子達と知り合う。後にるう子、遊月らと良き友人となる。願いは友達が欲しい 一衣のルリグ。心優しい性格で、一衣の願いに親身になる。一衣と共にセレクターバトルのシミュレートを行うほどに互いの仲は良い。
蒼井晶 ピルルク
演:赤﨑千夏 演:大西沙織
これまた別の中学校に通うカリスマ的な人気を誇る読者モデル。明るくフランキーな性格でファンにも接する。誌面でもWIXOSSプレイヤーであることを堂々と表明している。陰湿な煽りの天才。その願いとは…?「晶ラッキー、アキラッキー」。 晶のルリグ。クールで感情を露わにすることはめったにない。アーツ(必殺技)、ピーピング・アナライズ相手の願いを覗き見ることが出来、その犠牲者はもれなく晶の天才的な煽りでプレイの調子を崩される。
浦添伊緒奈 ウリス
演:瀬戸麻沙美 演:釘宮理恵
蒼井晶と同じく人気の読者モデル。物静かで感情の起伏が少ない。同じく誌面でプレイヤーであることを明かしている。るう子に何らかの興味を示し、近づこうとする。その願いとは…? 伊緒奈のルリグ。伊緒奈とは対象的に、口数が多く好戦的で挑発的な言動をする。セレクターバトルの「匂い」を嗅ぎ分けられる。

分島花音氏のOP、Cyua氏のED、井内舞子氏のサウンドトラック

音楽も魅力の一つです。selectorシリーズを通して三氏が主に音楽を担当しています。中でも分島花音氏は作詞・作曲・チェリスト・プロモーションカードのイラストと、実に多芸な才能をselectorシリーズで遺憾なく発揮しています。
selector infected WIXOSS(一期)のOP曲、killy killy JOKERです。この曲を始め、ED曲、realize -夢の待つ場所-など、ダークな世界観に合ったテンポの良いOPとED、そしてサウンドトラックが耳からも世界観を補強します。
また、サウンドトラックはBlu-ray BOX 3の特典ですが、iTunesでも販売しています。試聴もできるので、一度試してみては。

スタジオ Pabloの美術

スタジオ Pabloによる背景美術も一見の価値ありです。スタジオ Pabloは今も絵の具で美しい背景を描くスタジオで、坂井久太氏デザインのキャラクター達と良く溶け込んで、なおかつとても不穏です。公式サイトのギャラリーより実際に使われた背景美術の一部が見られます(一部ネタバレになりうる美術あり;注意!)。頻出する西新宿駅2番出入口はおなじみの方も多いのでは?

で、どれから見始めたらいいの?

selectorシリーズは2014年春期にinfected(1期)、2014年秋期にspread(2期)と言う形で放送されました。話は続いているので、infectedを全話見てからspreadという形が基本です。
外伝の漫画等もいくつかあります。興味がある方はそちらもどうぞ(タイトルや表紙だけでネタバレの可能性があるのでここでは紹介しません)


とここで、なんと来る2017年11月5日にselector infected WIXOSS/selector spread WIXOSSの一挙放送があります!終了しました。


この機会にぜひご覧ください。タイムシフトを使えば一週間後まで試聴権を得られます。



劇場版…?あれは…別にいいや…

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