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2014/11/03

ジェットインパルス レビュー

久々の記事がArmaじゃなくてごめんなさい。DSを手に入れたついでに購入したジェットインパルスのレビューを書きたいと思います。ネタバレやや多いので注意。
ジェットインパルスは2007年2月8日に発売されたニンテンドーDS専用ソフトです。ジャンルはフライトシューティング。随分昔に公式ページを見て一目惚れ、数年の時を経て購入しました。まあ、最初に総評から言ってしまうと…
惜しい。非常に惜しい。凡作。よく頑張った。
といったところでしょうか。本当はまだ全クリしてないんだけど。

色々言いたいことがあるので、大まかにいくつかの点について見てみましょう。

システム 

良い点

  • 一般的なフライトシューティングのように、非常にシンプルな操作。十字キー左を押して左旋回のADVANCEモードと、左ヨーのNOVICEモードが存在する。(詳しくはこちら
  • 武装は固定武装の機銃、対空/対地ミサイル、自由落下爆弾、ホーミング爆弾、ロケットなどで、豊富。
  • 機体の数が多く、その全てが固有のデザイン(当然だけどね)で、バリエーション豊か。また、プレイヤーは操作出来ないものの敵には車両、ヘリ、艦船などが登場し、 ミッションによっては大型の迫力満点のボス敵が登場する。正直自機含めメカデザインは非常に良いと思う。
  • 自機として使える機体は通常機体24機、またWi-fiダウンロードによって複数種オリジナル機体がダウンロードできる。(現在はサービス終了しています)
  • 画面に没頭していても、墜落しそうなときには警告音を発し、分かるようになっている。
  • レーダーレンジの大きさを自動変更、又は手動変更を切り替えられて便利。
  • 標準でXボタンでロックオンできるほか、下画面のレーダーの敵機をタッチすることでロックオンできるので、場合によっては活躍する。
  • ボムのレティクルは上画面のほか、レーダーにも表示されるので参考になる。

悪い点

  • 武器が多いと書いたものの、実際には単なる水増しにも見える種類。複数ロックのミサイルとかはあるんだけど…
  • 機銃があまりにも空気。使うにしてもごく限られた条件でのみ。一応機銃限定のバルーンファイトモードもあるんだけど…
  • 機銃が空気な理由として、ミサイル万能論みたいなシステム。基本ミサイルだし、ミサイルを撃って相手が下手な角度じゃ無い限りまず当たる。
  • HP制なのに、攻撃する方向でダメージが変わるみたいな機能がない。ミサイルなどの性能によって固定でダメージが入る。
  • また、自機のダメージが高いため、撃墜されることはボス戦で無謀な戦いしない限り無い。ゲームオーバーの原因の4割がマニューバセルフキル、4割がミッション失敗、残りが撃墜。
  • 対地攻撃の殆どは対空ミサイルで代用可能(もちろん、爆弾やロケットを使えない事は無いけど)。ええ…
  • 地上ターゲットは画面上では黄色で表示される。雪原でも容赦なく。
  • 味方AIが恐ろしく空気。いないのと同じぐらい働かない。 まあ、一騎当千物の作品だし…
  • SELECTボタンで機外/機内視点切り替えが可能だが、ピッチ・ラダー(HUD上の仰角計)が表示されるのは機内視点のみ。どうせならかっこいい機体と一緒に楽しみたいのに…画面が小さいせいっていうのもあるだろうけど。
  • ストールが全く(?)予兆の無いまま発生する。低空でストールしたらまず助からない。
  • ミッションによっては作戦区域を離れる寸前まで飛行する必要があり、ちょっと危ない。
  • 機体の名前が分かりづらく、パッと見何の事言ってるのか分かりづらい。
  • 武器選択のボタン、使用中の武器のボタンが明るい青色で、使用していないボタンが暗い緑色のため、どっちがどっちだか紛らわしい。
  • ゲームオーバー時、演出が5~10秒程度続き非常に退屈。
  • ゲームオーバー時のメニューが上からREPLAY(リプレイを再生)RETRY(再チャレンジ)QUIT(やめる)となっており、REPLAYとRETRYが紛らわしい。
  • ストーリーモードの難易度を途中で変更することができない。難易度変更したかったら最初からな!
  • ACE POINTというミッション成功で手に入るポイントで自機や武器を購入できるが、いつも不足しがち。
  • 自機選択画面において、表示変更ボタンを押して搭載できる武装を確認できるが、名前だけしか出ないので武器の性能が確認できず、どのような武器なのか分からない。
  • 処理落ちが多い。
  • 渓谷に沿って飛ばなきゃいけないような任務があるのに、マップ上に地形が表示されない。
  • ミサイルが飛んで来たときに、回避行動が旋回しかない。オープニング映像に出てくるチャフなんてものはありません。

演出面

良い点

  • 非常に細かく、動翼の動き、偏向推力の動作、エアブレーキ、またマッハを超えたときのマッハコーンが出るなど、臨場感を高めてくれる。
  • カットシーン中にはF-35のようなVTOL動作をする敵機や、ギア、射出座席、また一枚絵によるドキュメンタリーチックな状況説明が入る。また、一部アニメ映像もあるほか、なんとフルボイス
  • ロックオンしたときにLOCK ON!!、発射したときにFOX TWO!!などと音声が入り、何気に楽しい。
  • ストーリーに関わる音声が聞き取れないあなたにも安心。レーダー画面を使ってラジオ音声をテキスト表示してくれます。レーダーが見えなくなるのが難点だけど。
  • 音楽が良い。特に標準戦闘音楽の「To The Air」、ハンガーの音楽「Too Far」などは非常に良い。

悪い点

  • 音楽は良いものの、使いまわしが多い。あらゆるところで同じ音楽を聴く。
  • 音声の使いまわしも多い。何度も同じオリオンスターズの名乗りなんか聞きたかねぇ。
  • また、ミッション開始時の味方部隊のモーションの使いまわしが多い。
  • 戦闘中にボス敵の背後を取った直後にカットシーンに入り、終わったあとゲームに戻ってきたときには背後を取られていた。何を言っているのかわからねーと思うが…
  • アニメ映像がやや力が入っていない。
  • テストヘッドや練習機とかならまだ分かるんだけど、前線に出るような人たちの塗装が赤一色みたいな、頭まで筋肉みたいな塗装。ちょっと残念。
  • 敵を連続で撃破したときにオペレーターから激励の一言を貰うんだけど、地上目標を連続で撃破だとしても「敵を連続で撃墜。素晴らしい戦果です」って言われるのは解せない。
  • ロケットを発射しても「BOMBS AWAY!!」
  • プルアップ警告音声がどう聞いても「ポリッポリッ(ビープ音)、カモン!」

ミッション・ストーリー面

良い点

  • 全19面、その全てが全く違うシチュエーションで、バリエーション豊か(敵を殲滅のほか、とにかく逃亡、橋の破壊、敵潜水艦の攻撃など)。また、マップは一部使いまわしだがそれを思わせない作戦。
  • 作戦内でたびたびスーパーエース(先の十年戦争を生き抜いたエース)がボスとして登場し、メリハリを付けてくれる。そこ、名前がださいとか言わない。
  • 悪の秘密結社ネオパックスと、そのトンデモ兵器(例:意味不明なくらいクソデカ空母、意味不明なくらいクソデカ地上要塞、意味不明なくらいクソデカ潜水空母、意味不明なくらいクソデカ空中空母など)がある。ここらへんは正直自分でも賛否両論。
  • あまり駆け足ではなく、前回のミッションから十数日ぐらい経った後に次のミッションが開始する。

悪い点

  • オリオンスターズ(敵軍のスーパーエース3人組)をボス敵として撃墜するも、次のミッションには再びやってくる。お前ら…
  • 立った直後に回収される伏線の体をなしていない伏線。なお回収されない伏線もある。
  • 固有名詞が多すぎる。ざっとアヴァロンアキツ州マルドークミッドガルトソラリスゼーラユニオンアリーズ
  • 登場人物個々にタグネーム(コールサイン)が設定されており、基本的にはそれで呼び合うが、結果的に本名が殆ど出てこない。これじゃあ本名意味ねーよ…
  • 序盤で敵のスーパーエースに次々落とされるが、敵に救助された挙句何故か後々になって敵として出てきて、最終的に特に何もせずに死んでいく味方数人。撃墜された前の隊長と同じ声のリドル・ホワイト…いったい誰なんだ?
  • ネオパックスのやり方は間違っている!と叫ぶだけの説得。
こんなところでしょうか?正直、物凄く無茶したって感じはあります。実際、スタッフコメントでも述べられているように、非常に携帯機の限界にチャレンジしたって感じです。3DSになら、もうちょっと余裕を持って開発できたんじゃないでしょうかってぐらい惜しい。非常に惜しい。一番下のてっぺー氏の「バラエティ豊かなステージを取り揃えました」というのは、とても感じる事ができましたね。

以上、今更感あふれ出て需要が全くなさそうだけど、叫びたかったのでブログに叫んだジェットインパルスのレビューでした。

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